プロ大工のお願いブログ

〜仕事を楽に楽しく考える〜

即席!死に節を生き節にする楽々秘技!

去年の1月から某HMにハマっているmayaです。

結構長く付き合いもあり、優良な取引先の一つだったので嬉しいのですが、離れにくくなっちゃって。

木造とは言え、中々癖の強いメーカーなので画像をお見せできないのが悩ましいところです。

だって恥ずかしいもん(苦笑)

 

あと、優良だと思っていた取引先の一つが破産手続きとなりました。

暫く断っていたので被害は無かったのですが、気をつけないといけませんね。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

節埋めの話し。

これは教えて貰った技なので屁技では無く「秘技」としたい。

 

非常に使える優れ技だと思っています。

特別な道具や材料など必要無い。

簡単で早く見栄えも良い。

 

↓死に節の拾い画(参考)

f:id:pro_daiku:20220220194713j:image


・やり方

死に節に対して適当なドリルで穴を開ける

ズブズブとね、深さは15mmも有ればよい。

重要なのは節本来の輪郭からはみ出さない事。


抜け節で有れば表面はそのまま。

奥だけを掘る。

その穴へ木工糊を落とし込む。

 



・材料として

松など出来るだけ赤黒い木材を用意。

もちろん枝でも良い。

30ミリ程に直交切断。


そして冬目の赤黒い部分のみを、薪を割る様に繊維に沿ってノミで割る

更に繊維に沿って3〜5ミリ程度に裂く(割る)。

 

↓根太を材料にするとこんな感じ(緑の線の部分を抽出)

f:id:pro_daiku:20220312142022j:plain

それを節穴へ押しくら饅頭状態に束に差し込む

更に金槌で追加しぎゅうぎゅうに叩き込む。

当然木工糊が飛び出て来るが構わない。

ぐちゃぐちゃに叩き潰す感じで良い。


その後出ている部分を切断、カンナがけ。


気になる節の模様だが当然、年輪状態には為らない。

マダラ模様だ。


それが実物を見ても全く分からない。

よく見たら分かるが出来映えに感心されるだろう。

 

赤黒い木の繊維の濃淡が一見、年輪と思わせる。
錯視を利用している優れ技。

人は木目を見るのに節はデザインの一部として見ているようです。


通常、節だけを近くで凝視しません。

また節って千差万別なもの。

こう言う節かも?見たいに思われます。


樹脂を充填するよりは遥かに見栄え良い。

節埋め専用ツールを用いても難度が高くて労力の割に報われないですよね。


これは即席で素早く簡単に出来ます


簡単と言いながら現物をお見せ出来無いのだが、(無いのかよ!)

こう言う方法がある事を伝えておきたい

知らなかった方、頭の片隅にでも覚えておいて欲しい。


ネット引きこもりのせいもあるが、こう言う説明を動画を含め見た事がないし、リアルでも知っている方を僕は知らない。


興味ある方は是非お試しを。

 

一つ楽になったね

 

 

 


www.youtube.com