プロ大工のお願いブログ

〜仕事を楽に楽しく考える〜

大工脳と大工の仕事について

勝手なことをつらつらと述べます^^;

 

大工の仕事って何だと思われますかね?

 

僕は「無から有を生む」と言う事だと思います。

自ずと出る言葉です。

 

工法しかり、道具しかり、無いものは作る

それも仕事、、、と作っていました。

 

便利道具などの多くは大工が作ってきたんじゃないかと思っています。

(それを量産化したメーカーもきっとありますよね、お陰様で作ることが減り楽になりました)

そして手先が非常に器用な人が多いと思います。

 

世間一般には家を「造る」「建てる」と言うのが大工の仕事でしょうか。

 

でも、この事自体がモノづくりであり、無から有を生んでいますね。

 

・基礎がいるっしょ?

いいえ、それは近年のこと。無くても建てます。

 

・組立ててるだけぢゃね?

プレハブ、ユニット、RC造など躯体が完成されています。

(近年は木造高層ビル計画もありますね)

その後の仕事になりますが、床や壁などを何も無い空間から立体的に作っています。

 

知って欲しい事は割と3次元的に考え、モノ作りをしていると言う事。

 

他業種は大工が作った立体化されたモノに対して割と平面的な思考で作業をしている事が多いみたいです。

 

大工が優秀であると言う話しではありません。

職業柄、そのように思考せざるを得ない事が多いからだと思います。

 

キュープを脳内で回転させる事とか。

鏡文字などの様に脳内で反転させる事とか。

大工は仕事柄、そう言った脳の使い方をしている場合が多い職種のようです。

 

空間認識に優れている人が多いと思います。

これは個人的感想、、でもないみたいです。(ソースは割愛)

 

要は大工は意外にも詳細に見えていると言う事。

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目からの情報は網膜に映る。

両目で見ていても映ったものは2次元なんだそうです。

ですが片目で見ても脳は3次元と認識するそうです。

不思議です。これは脳内計算で奥行きを作っているみたいです。

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道具の開発をしている人は立体的な脳の使い方をして、尚且計算力が優れているのでは無いか?と想像します。

大工はそれに及ばないとしても、近い脳の使い方、計算力があるのではないかな。

現場で働いているんで無から有を生み出す事に関しては大工の方が勝っているのではないかとも思います。必要に迫られると言うのもありますね。

 

道具メーカー。便利とか不便とかって話は喜んで聞いて頂けても、

そこから踏み込むと何故か畑違い扱いになるみたいなのは寂しいですね。

やっぱ畑違いかなー?

 

道具の扱いを車の運転で例えると、、

大工は国内A級を飛び越え皆が国際ライセンスの腕前だと思う。

開発者は国内B級にも及ばない普通の運転手ではないか?

また、どちらかと言うとメカニックの方だと思う。

 

モータースポーツのメカニックは現場を知っているが、道具作ってる人って現場を知っているのでしょうか?

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優れたドライバーであり、メカニックであったケン・マイルズを思い出しました。

キャロル・シェルビーもです。

「フォードvsフェラーリ」は3度、4DMXで見ました。キリッ

こう言う切磋琢磨と衝突がモノづくりには必要な気がしますね(笑)すみません見てない人orz

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具体的に例に上げると丸鋸。

大工の丸鋸の使い方を知らないみたいです。

安全カバー、もっといい形があると思う。

 

あ、いつのまにか道具の話になってしまってました^^;

だって道具が便利になった分、安全にも楽にもなるんだから。

 

汚れた作業着で腰袋を下げた格好。

蛙が両生類か爬虫類かも知らないのですが、大工は皆、創意工夫し考え、朝早くから夜までモノを作ってる開発者なのです!

 

大工の事を少しでも知って欲しいと思って書いた記事でした。