無形文化財産尺貫法2
尺貫法にはセンチメートルの良さもある。
10進法だ。
尺を10等分し、尺を10倍化した目盛。
それが尺目コンベックス。
永六輔が残したかったのはその部分もあると思うが、その様な活動が出来る人はもっと広く深い考えがあると思うのだ。
車のネーミングで例える。
日本人には「ペットネーム」が良いと言われて来た。
カローラ、クラウンと呼ぶ方が理解出来る。
エブリイ、ハイエースでも良い。
英字と数字の羅列では伝わらない人が多いと言う事。
長さもそうだと思う。
1820だの455とか言っても多くの人にはピンと来ない、1000でも500でも、、。
親しみが持てない。
そうはならない為にも長さの単位、名前を亡くしたく無かったと思うのだ。
一つでも多く。
もちろん単なる文化継承では無い。
その無形財産は実際に生活を便利に楽にしてくれるからだ。
それと曖昧な表現や伝え方が出来ると言うのが良い。
センチメートルでは長さは数学的に固定され「大体」と言う言葉を足さないといけない。
トラブルの元となる。
いい加減な印象も与えかねない。
長さは?と聞かれ
・「大体2メートルくらい」
・「一間」
と言うのでは両方同じ意味なのだが、大きく違う。
尺貫法が残った事の恩恵は計り知れないほど大きい。
話が脱線したが、「間」の存在が無いスケールしか作らないのはメーカーの罪な気がする。
事実、その中に存在する長さの単位、名前が失われていると感じる。
尺貫法を残してくれた人達を無き者としている気がしてならないのだが。
尺の6倍が「間」でしょ?
という説明は人に優しくない。
そのくらい、知っておいて欲しいと言うのは上から目線であり勝手な言い分であろう。
多くの人は「間」と言う単位、名前を知っている。
しかしながら多くの人は尺目スケールを手にした時に、実際には何処の部分が「間」なの?と、なるものなのだ。
コンベックスを作っている人は目盛の博士みたいな方だと想像する。
だが寸も尺も必要がない人なのかも知れない。
賢い人は数字の羅列で長さを認識出来るから。
僕は大工だけど、尺は直ぐに分かるけど「間」が分からなくなるんですよ。
長くなりましたが、僕の願う大工に優しい目盛と言うものがあります。
要は「間」も感じ取る事の出来る目盛。
「間目」「大工目」と言う感じでしょうか。
間違いが減り、大工仕事に優しい目盛になると思っている。
生活にも密着した長さを感じ取る事が出来るものと思っています。
それは大工以外の方にとっても尺貫法を身近に感じ取る事の出来る目盛。
意外と尺貫法に興味がある人もいると思います。
DIYの方、お子さんにも入門用となる面白い目盛になると思っていますよ。
言い過ぎかも知れません(笑)
機会あればいずれ記事に出来たらと思います。
(それとは別に誤測が減る目盛り、老眼でも見える目盛りも)
出来たら良いなぁ。皆んなが楽になると思いますよ。
直ぐに提案したいのですが、日々の生活もあり中々難しいものがあります。
とにかく一人の建築作業員として「尺貫法」が無くならなくて本当に助かっています。
運動に参加してくれた方々に感謝します。
ありがとう。
(歴史的人物に敬称を付けないように、永六輔さんに対し呼び捨て表記とさせて頂きました)