ネタが何百とあっても発信力が一つもないmayaです。
今回、高圧機の話し。
近年では常圧機を使った事が無い大工さんも多いと思うので。
日本の大工の世界で高圧機は普及した。
でもそのメリットは少ないと思っています。
メリットは2つ。
1:本体が小さく軽い
2:打った後の反動が少ない
これだけですよ!
大型機になる程、恩恵は大きい。
逆に言うと小型機に恩恵はあまり無いです。
それ以外はデメリットだらけ。
何故、大工さん達は小型機まで高圧化したのか?
これはホースを流用したいからなんです。
ネイラーは作業内容によってどんどん変えて行きます。
その度にホースごと変えるなんて出来ない。
それが世の流れと思ったかも知れません。
高圧の方が優れていると、、作業が楽になるのではないかと。
高圧機のデメリットを述べる。
お金が高くつきます。
・本体が高価で安価なモノは無いです。
・故障修理のサイクルが早い。
コンプ含め、負担、消耗が大きいでしょうし。
ホースの修理も個人レベルで出来ないと言われてましたね。
・パーツ自体が高価ですし。
作業でのデメリット。
・エア切れが起こりやすい。
やっぱこれでしょう!
・材と材を寄せない。
速射性が高すぎる為、材を寄せる間もなく瞬時に入るので釘打ちが終わった後で金槌でバンバン叩いて材を寄せる事になります。
釘打ち機で材を寄せようとするなら乱れ打ち状態になって、それでも寄せ切れなくて金槌で叩くのですが、その時は釘が多すぎて結果的に付かないみたいな笑。
・フロアネイルなどの接着剤が効かない
特殊接着剤が塗布されていますが、あまり意味がないです。これも速射性が高すぎて接着剤が熱で溶ける間もなく材に入り込む為では無いか?と思っています。逆に余計に抜けやすい場合が多いと思っています。
この特殊接着剤とやら、要らないです。高圧用特殊接着剤に変更するならありかと。
・ホース、工具の抜き差しが辛い。笑
やっぱ圧が高いので常圧と比べると力も必要だし反動も大きいし。
常圧機のメリットを述べる。
お金が安くつきます。
・パーツなど安価
しかもカプラとかプラグとか樹脂製もあり、非常に軽量で安全安心。
・常圧機自体も安い。
sencoとかwakaiとか安い機種ってあるじゃないですか、、。
プロ用途に耐えるのか?と言った心配もあると思います。
答えはyesです。
・コンプの延命
高圧機と比較すると回らないので、、修理故障のサイクルも長くなる。
↑すみません、想像です。
作業でのメリット
樹脂のカプラは軽くて外部に損傷を与えない。
↑これは高圧には無いよね。
・釘が沢山打てる
高圧機の3分の1の圧力で打てるので。
・パーツが安価なので、ホース、カプラを巡らす事が可能。
建前など含め、現場の色んな所にカプラがあったら便利だろうね。
・材と材を寄せる
常圧の圧って何かと合ってるんですよね。釘打ちしながら材と材が寄っていくのは余計な作業が減って良いです。釘を打ちながら材が寄るって事自体が普通だし。
フローリングなんてフロアネイルで寄せ過ぎてしまうクレームがあり、肩幅10mmが消え4mmになったと記憶しています。
・フロアネイルの接着剤が効く
遥か過去の記憶ですが、ネイルに塗布された接着剤は効きます。抜けないです。
・ホース、カプラの抜き差しが優しい
年寄りになると助かります、笑
デメリット→本体自体が重く、反動が大きい、、。
しかし本体自体が重いのは作業内容によってはメリットです。
釘を打つ瞬間の反動を緩和し、押さえる力も緩和するからです。
下方向に釘打ちする作業ってすごく多い。
土台、大引、剛床、根太、屋根垂木、野地、、
それならネイラーが多少重くても良いような?笑
高圧化の一番の恩恵はコンプレッサーではないか?
エアの組み上げ能力が非常に高くなった。
そして沢山のエアを溜めることが出来る。
そこで高圧のネイラー使うって、、?笑
メリットがあるのは常圧機じゃないですかね?
現在のコンプだとスイッチオンから7気圧くらいは直ぐかと。
常圧釘打ち機は4〜8気圧の間で使用可能。
となるとタンクにエアが溜まってから使用すると言うのでは無く、スイッチオンから早々に釘打ち機が使える事になる。
常圧機を使用する事でエアが足りないと言う事がほぼ無くなるのではないか?
コンプレッサーの間違った解釈 その2 - 大工道具屋のひとりごと (hatenablog.com)
↑この記事のtoshikaneさんのコメントでも
「満タンの高圧コンプレッサー1台に常圧90mm釘打1台ならほぼ永久に打てると思います」
との事。
HM系の土台作業だとコンプ1台に大型ネイラー1台。
建前はコンプ2台に大型ネイラー2台くらいかと思います。基本的に。
試したことが無いんですが、個人的な体感で言ってもエア切れ無くいけそうな気がするんですけどね。
今、常圧機なんて使ったら、よくこんなので仕事してたなぁーなんて思うかもしれないですけどね?笑。
でも、直ぐに慣れると思うんですけどね。
高圧機のネイラーが完全必須な人は
枠組み工法(2×4)の建屋さんのみなんじゃないでしょうか?
色んな方向に大量に打つので。
それ以外の大工さんは高圧機は必須ではあるが、必要と思われる作業だけ使う。
それ以外は常圧機と言うのが良さそうな気がするんですけどね。
高圧ビス打ち機とか、本体内部で常圧に減圧されているなんて事もあります。
その場合、常圧機とのスペックは同等ではなく減圧レギュレーターを内蔵しているので本体が重くなっていたりと逆にマイナススペック。
高圧機はエアの供給の面で有利には違いないですが、常圧機のビス打ち機とリアルな作業で対決して、常圧機が負けるなんて無いです。高圧機を使用していたからと言って、「高圧で良かった、楽に捗ったなぁ~」なんて事はありません。
高圧機のネイラー、、日本だけらしいですよ?
僕は回帰したいと常々思っているんですけどね。
皆さんはどう思われますかね?笑