プロ大工のお願いブログ

〜仕事を楽に楽しく考える〜

自動巻墨壺を操る

大工の作業で墨打ち、墨出しと言うものがある。

ツーマン(2人体制)で行う場合の話。


これには上下関係がある。

師弟関係で例えるなら

基本的に墨壺を持つ者が親方、カルコを持つ者が子方。


応援に行った先などでの体験談。


墨を打ち終えると子方はカルコを抜く訳だが、カルコを手に持ったまま歩いて来る事がある。


墨壺は自動巻が主流なのですが

手を離すと自動でカルコが巻き戻るので危険と言う事なのだ。


巻き戻るカルコにビックリして墨壺を放った人も見た事があります。

悲鳴をあげたので振り返って見てしまいましたが、急にカルコを抜くなと子方に怒っていました。


墨壺にはドラムと呼ばれる回転する部分がある。

 

その部分をコントロールしないと。

まずはしっかりドラムを固定して手に持つこと。

 

大上段からモノを言って申し訳ありませんorz

ですが作業には流れがありますから、墨を打ち狂いが無ければカルコを抜く事の方が自然。

急な事ではないし、手を離せば良い。

 

歩いて持って来られたらスピーディーで無いし弱っちゃうよ(苦笑)

 

カルコが抜かれたら、ゆっくり巻き取りながら加速、手元寸前で減速、それから格納。

 

このドラムの動きのコントロール、やり方は人其々だと思いますが僕は手のひら行っています。

 

↓しっかりドラムをロックした状態

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半クラッチ状態
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全くわかりませんね(笑)

何気なく持っているだけなんですけど些細な配慮があるのです。

 

釣り具のリールだと糸が出る量、スピードをコントロールするのを「サミング」と言うので「逆サミング」と勝手に呼んでいるのですが何か違う様な?

 

この墨壺のテクニック、良いネーミングがないですかね?

 

 

 

 


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