プロ大工のお願いブログ

〜仕事を楽に楽しく考える〜

手鋸に学ぶ失敗が少ない墨出しと切断2

続き

画像が無いのは寂しいので

 

分かりにくくて申し訳ありませんでした

、、、と言っても

 

そのままが手鋸の使い方の考えである。

 

手鋸でカットする場合、羽柄や造作材の寸法切りだとすると

・キツめか

・ぴったりか

・緩めか

の選択がいつもある。

これは切り墨線のどの位置を挽くかで対応する。

 

実寸に欲を出して、「俺はぴったり○○ミリ効かせる」。

だとか、「俺はぴったり〇〇ミリ空かす」。

とか考えて加算減算をした寸法(実寸を無くした状態で)を採用すると、

 

長すぎ→躯体の寸法に影響

短すぎ→見た目がわるい

 

と、失敗に繋がりやすい。

 

実寸そのままの切り墨線で加工すると、

長すぎ→でも許容範囲

短すぎ→と言っても良い感じ

 

となる。

 

また、後者の方が失敗した時に原因を特定する事が易しい。

 

成長は失敗の数ではない。

失敗した原因と向き合った数。

しばらく悩むより即座に分かった方が修正(成長)が楽だと思うな。

 

子方大工くんは分かってくれるだろうか。

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子方大工:「自分は丸鋸のカットで常に

キツめか、ぴったりか、ゆるめかの選択をしているっすよ」

 

キリっとした顔。

 

「それと手鋸ではそんな事考えた事無かったっす。

ただぶった切る道具じゃないんすね。滅多に使わなくて」

 

プロ大工:「そっかー」

若大工は学校、助け舟は来ない